ようこそ  讃美歌について…  今日の聖句 はじめに 





 

「はじめて教会へいらしたあなたに」 
 
カトリック教会の案内、ドン・ボスコ社より

■ だれでも教会に行ってもよいのですか
もちろん、遠慮なく教会へいらしてください。
生きがいや神の救いを求めている方々のために、教会の門はいつも開かれています。
教会に来ている人々は皆、あなたのように正しい道を求めています。

教会は、皆のためのものです。
なぜならば、人間は皆、神の子であるからです。
若い人も年配の人も、元気な人もそうでない人も、すべての人は皆、神の子なのです。

神は皆を愛しておられる方です。
あなたも、神から愛されています。
私たちは、毎週、日曜日になると教会に集まって、神を礼拝し、教えを聞くのです。
どうぞ、私たちと一緒に神に祈り、教えを聞きに来てください。


■ 教会をはじめて訪ねたときは、どうしたらよいのですか
教会の入り口に案内する人がいれば、「はじめてです」とおっしゃってください。
親切に案内してくださるでしょう。

はじめはなにもわからなくてもいいのです。
少しずつ、わかるようになるでしょう。

まず、教会に入って、空いている席についてください。
教会には、式の途中であっても、どなたでも自由に入れます。
中に入ったら、周りの人と同じようにすればいいのです。
人がすわるときときには自分もすわり、立つときには自分も立つというぐあいに。

何よりも、早いうちに、教会の神父さまに自己紹介をなさることです。
親切に迎えてくださいます。


■ 神父さまとは、どういう方ですか

神父さまは、教会の指導者、神の道を教える人です。
ミサや他の礼拝を司式するので、「司祭」とも言われます。
皆のために祈り、信者を導き、教えを説くのです。

子どもも大人も、年配の方も、どなたでも気楽に神父さまに話し、いろいろな相談や悩みを打ち明けることができます。
神父さまの住まいは、教会のそばにある「司祭館」です。

自分のすべてを神と教会にささげていますので、カトリックの神父は結婚をしません。
それは皆のお父さんになるためです。

教会が大きければ、二人以上の司祭が仕事を分担しています。
「主任司祭」の他に、「助任司祭」やその他の担当者がいます。
また、イエスの教えを伝えるために、「宣教師」として外国から派遣された神父もいます。
むずかしい日本語を覚えて、人々の救いのために命をささげている方々です。


■ 神に何を祈ればよいのですか
「苦しいときの神だのみ」ということばがあります。
もちろん、困ったときに祈るのもよいでしょうが、祈りは、困ったときだけのものではありません。

あなたは、どうしてこの世に生きているかを考えたことがあるでしょう。
命、身体、毎日の糧、自然の恵みなどは、全部、ただでいただいたものです。
どなたからいただいたのですか。
どなたがこれらを造られたのでしょうか。

あなた自身やあなたが使用しているもの、すべてが神の恵みです。
祈ることは、まず、「神に感謝する」ことです。
あなたがいただいたすべての恵みのために、神に感謝してください。
今ここにいること、健康であること、幸せであることを感謝してください。
すべての物事に対して感謝の心を大事にすることは、古来より日本に伝わる精神文化です。

また、祈ることは「神を賛美する」ことです。
雄大な自然、、小鳥、花、子どもの素直さなど、すべての美しいものの中に、神の知恵と偉大さを感じとって、神を賛美してください。

さらに、祈ることは「神にゆるしを願う」ことです。
これほどの恵みを受けたにもかかわらず、神を忘れたり、自分勝手に振舞ったりしたことを思い出して、神におわびしましょう。

最後に、祈ることは、謙虚な気持ちで「神にお願いする」ことです。
あなたの悩みや必要なことを神のみこころにゆだねてください。
神は、私達の幸せを望んでおられる方なのです。

神はどこにでもおられる方です。
すなわち、祈る場所はどこでも結構です。
でも、教会の静かな雰囲気の中ならば、さらに落ち着いて祈ることができるでしょう。
平日でも、教会があいているときは、ひとりで祈りに行ってもいいのです。
神に祈ることによって、あなたの心は安らぎを見いだすでしょう。